お知らせ

立命館大学 生命科学部 木津川尚史教授によるセミナーを開催いたしました。

立命館大学 生命科学部 木津川尚史教授によるセミナーを開催いたしました。

●日時:2021年3月9日(火)13:00〜14:30

●会場:オンライン(Zoom)

●講演者:木津川尚史教授
生命科学部生命情報学科 教授
名古屋大学理学部卒業。同大大学院にて博士号取得。基盤生理学研究所、マサチューセッツ工科大学(MIT)、McGovern Instituteにて研究員(3/4ご講演の藤井直敬先生と同僚)。2006年より大阪大学大学院生命機能研究科にて准教授(八木健教授)。 2007年よりJSTさきがけ研究員。2020年より立命館大学教授。

●題目
運動におけるリズム構築と線条体神経細胞のリズム応答性

●要旨
歩行、楽器の演奏やスポーツなど、我々の行動の多くは周期性(リズム)が生じる連続運動である。リズムは運動を効率的に遂行するために役立っていると考えられているが、そのメカニズムは不明であり、また神経基盤も理解されていない。我々は、マウスに複雑なステップ走行を行わせることによりリズム運動を自然に生じさせ、生じた運動の構成を解析した。その結果、マウスは複雑なステップパターンを走行する際に、左右の足の周期や位相が安定する数歩からなるブロックを構成していることがわかった。周期、位相はリズムのパラメタであり、マウスはリズムを利用して運動を安定化していると考えられる。また、大脳基底核線条体から、マウス運足の周期、位相に反応する神経細胞を見出している。記録された線条体神経細胞の特徴を紹介し、リズム生成における線条体の機能について考察したい。

●世話人
 小池千恵子(立命館大学薬学部)


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