お知らせ

アメリカ・テキサス大学 廣井昇教授によるセミナーが開催されました

アメリカ・テキサス大学 廣井昇教授によるセミナーが開催されました


日時: 2023年4月17日(水) 16:30~

場所: コラーニングハウスⅡ4階講義室

講演者:廣井 昇 先生 

所属: University of Texas, Health Science Center at San Antonio

タイトル:染色体欠失重複:精神疾患のPrecision Medicineへのアプローチ

要旨:
自閉スペクトラム症、統合失調症、知的障害などを高率で起こす, 数百万塩基対にも及ぶ多くの染色体欠失重複が2007-2008年に発見された。 類を見ない高い浸透度と再現性ゆえに、染色体欠失重複は精神疾患のメカニズムを解明する糸口になりうるものであると期待された。 しかしながら、染色体数変異には多くの遺伝子が含まれており、また表現型が多様なために、正確なメカニズムは人では依然として明らかになっていない。 われわれのグループや他のグループは、遺伝子操作で作られたマウスモデルを使って、染色体数変異に内包される単一遺伝子と精神疾患の様々な構成要素との間の関連性を同定してきた。 マウスモデルの研究では、従来の臨床上の区分に必ずしも準拠しない精神疾患の構成要素のメカニズムが明らかになってきている。 本講演では22q11.2欠失重複を例に、精神疾患構成要素のメカニズムとして示唆される脳内メカニズムを議論する。染色体数変異マウスモデルは、精神疾患をメカニズムの観点から解体、再構築する一助になるとともに、メカニズムに基づく治療開発に寄与するものと考えられる。

問い合わせ先
木津川 尚史 kits@fc.ritsumei.ac.jp


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