お知らせ

2024年2月

山本翠先生のセミナーを開催します

山本翠先生のセミナーを開催します

日時 : 2024年2月2月26日(月) 15時~

Zoom ID
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/98673797886?pwd=V09XelFHMXhxS0d2dS9yaXBYcGxtUT09
ミーティングID: 986 7379 7886
パスコード: 811993

講演者 : 山本 翠 先生

所 属 : 神戸アイセンター病院・視能訓練士

タイトル: 視機能評価の奥深さ: 構造と機能の両面を探る

要旨:
眼科検査は種類は多岐にわたりますが、主に眼の構造と視機能の評価に焦点が当てられます。視機能検査においては、自覚的手法と他覚的手法があり、被検者の感覚や認識を伝える自覚的手法と、客観的なデータや測定値に基づく他覚的手法が存在します。また、眼の構造を評価する画像検査も進化し、天文学の分野で開発された「補償光学」を利用した高解像度な画像取得を可能にする機器も出てきました。一方で、視機能に重度の障害を有する被検者の評価は極めて難解です。しかし、この難しさにもかかわらず、細胞治療や遺伝子治療の評価には微細な変化を捉える繊細な検査手法が必要不可欠です。これらの評価が進む中で、一般的な眼科検査に加え、研究で応用される眼科検査にも焦点を当て、紹介したいと考えています。

視覚科学研究センター 設立10周年記念シンポジウムを開催します

視覚科学研究センター 設立10周年記念シンポジウムを開催します

⽴命館⼤学における視覚科学研究センターは、前⾝である視覚科学統合研究センター(2013年10⽉設⽴)から数えて、10周年を迎えました。
⽇本で初めての視覚科学研究センターであり、ここで記念シンポジウムを開催します

⽇時︓2024年3⽉8⽇(⾦)13:00-17:00
場所︓⽴命館⼤学びわこ・くさつキャンパス
ローム記念館5階⼤会議室


東京大学大学院 村上 知成先生 によるセミナーが開催されました

東京大学大学院 村上 知成先生 によるセミナーが開催されました

日 時: 2024年2月5日(月) 16:00~18:00

場 所: コラーニングハウスⅡ4階講義室

講演者: 村上 知成 先生
 
所 属: 東京大学大学院 医学計研究科 統合生理学教室

タイトル:階層的かつ並列的な視覚神経回路の形成戦略

要旨
脳領野が階層的に結合して構成される神経ネットワーク構造は、脳全体でみられる共通構造です。脳は発達期においてその複雑な構造を大きな個体差もなく安定して形成することができ、この形成メカニズムを完全に理解することは神経科学分野の大きな目標の一つです。長年の研究から、視覚神経系の末梢から一次皮質野までの低次経路については遺伝子メカニズムを含む形成機序が明らかとなってきました。そして近年、我々の研究により高次視覚野まで含む回路全体について解剖学的な形成過程が明らかとなり、高次視床核が新たなキープレーヤーとして注目されつつあります。
本セミナーではマウス視覚系において、早期形成される高次視床核から高次視覚野への投射に焦点を当てながら視覚経路形成について議論し、さらに開眼後の視覚経路の機能発達においても視床核―皮質経路が重要な役割を果たす可能性について未発表のデータを交えて議論します。

アメリカ・テキサス大学 鳥居啓子教授によるインフォーマルセミナーが開催されました

アメリカ・テキサス大学 鳥居啓子教授によるインフォーマルセミナーが開催されました

植物研究分野の世界的権威でおられる鳥居先生が、本学にお立ち寄りくださいましたので、急遽インフォーマルセミナーを開催させていただきました。
大変素晴らしいご講演で、盛況でした。

2023年12月8日(金) 15:00~

場所:  コラーニングハウスⅡ4階講義室

講演者: 鳥居啓子 先生 

所属:  テキサス大学オースティン校 
     ジョンソン&ジョンソン100周年記念教授
     ハワードヒューズ医学研究所 
     名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所

タイトル:葉の気孔から発生の謎に迫る

要旨
植物表皮に存在する通気口である気孔は、一対の孔辺細胞が穴を囲んだ形状をしており、膨圧により開閉することにより光合成のためのガス交換やを調節する。気孔は陸上植物の進化の鍵となった細胞装置であり、植物の繁栄と生存や、作物の成長と水利用効率バランスに必須であるのみならず、地球全体の炭素・水循環に影響を及ぼしている。気孔の発生分化のプロセスは、ペプチドホルモンを介した細胞間シグナル伝達、司令転写因子による気孔系譜細胞の発生運命の決定、幹細胞の維持と分化、非対称分裂と対称分裂厳密な制御など、動植物を超えた多細胞生物の発生の真髄を探求することができる系である。本インフォーマルセミナーでは、司令転写因子が細胞周期装置やエピジェネティクス装置などと相互作用することにより、気孔の分化を制御する様や、エキストリームな環境に生存する植物における気孔の発生経路の再配線など、最新の知見を紹介する。

国立遺伝学研究所 松本彰弘助教によるセミナーが開催されました

国立遺伝学研究所 松本彰弘助教によるセミナーが開催されました

2023年9月7日(木) 15:00~

場所:  コラーニングハウスⅡ4階講義室

講演者: 松本彰弘 先生 

所属:  国立遺伝学研究所

タイトル:GABA作動性アマクリン細胞による視覚特徴の時空間フィルタリング

要旨
網膜における介在神経細胞の一つであるアマクリン細胞は、網膜内層の神経伝達を修飾することで、網膜神経回路による特徴抽出に重要な寄与を果たす。これまでの研究から、アマクリン細胞は、網膜神経細胞のなかで形態学的、生理学的に最も多様であることが分かっているものの、その機能の体系的な特徴づけには至っていない。
本研究では、アマクリン細胞の大部分を占めるGABA作動性細胞に焦点を当て、新規開発された蛍光GABAプローブを用いて膜内層におけるGABAシグナルを記録、解析した。クラスタリング、情報量解析、空間マッピングを応用することでGABAシグナルを体系的に分類、特徴づけし、それぞれがどのように視覚特徴を時空間的にフィルタリングし、効率的な視覚情報処理に寄与するのか、議論する。

京都大学 今村公紀助教授によるセミナーが開催されました

京都大学 今村公紀助教授によるセミナーが開催されました

2023年8月31日(木) 15:30~17:00

場所: コラーニングハウスⅡ4階講義室

講演者:今村公紀 先生 

所属: 京都大学 ヒト行動進化研究センター ゲノム進化分野

タイトル:動物園iPS細胞と哺乳動物の発生進化・獣医創薬研究

要旨
iPS細胞といえば「再生医療」や「創薬」を連想されることが多いが、iPS細胞技術の活用は従来的な医学分野に限定されるものではない。それどころか、iPS細胞が示す技術的特性は動物の発生進化研究との相性が良く、獣医学的応用の可能性も有している。また、iPS細胞は古代人の研究においても有用である。
本セミナーでは、私たちが取り組んでいる「幹細胞ヒト進化生物学」、「動物園まるごとiPS細胞化プロジェクト」、「縄文人iPS細胞プロジェクト」について紹介したい。


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