山岸 典子 - 視機能再構築に向けたシステム視覚科学学際的研究拠点の創生

山岸 典子 グローバル教養学部 教授


山岸 典子 視覚注意や人の感情のメカニズムを、心理物理実験や脳活動計測 (fMRIやMEG)によって研究しています。研究は基礎的な研究を中心に、臨床分野や工学分野への応用を目指したものまで幅広く行っており、これらを通して、よりよい社会の構築に貢献できるよう日々テーマに取り組んでいます。
視覚ダイナミクス研究室
http://www.ritsumei.ac.jp/~yamagisi/index.html

研究テーマ


1. 脳活動の推定に基づく適応的な環境知能の実現
脳活動をMEGやfMRIにより計測することで、人の注意や準備の状態を推定し、その人にとって「ちょうどよい時に、ちょうどよい場所」に必要な情報を提示する環境知能の実現を目指しています。
2. 視覚注意メカニズムの解明
人は見ているものをすべて認識しているのではなく、注意のメカニズムによって優先順位をつけた情報処理を行っています。視覚における注意のメカニズムを心理物理的ならびに神経科学的に解明を目指しています。
3. 感情と視覚注意の関係について
人はポジティブな感情のとき視覚の注意をむけられる範囲が広がるという仮説を、心理物理的ならびに神経科学的に解明を目指しています。これは反対に、視覚注意の状態をモニターすることで、人の感情を推定することが可能になることにつながり臨床応用を目指しています。
4. 感謝感情の心理・神経科学的解明
感謝の感情を科学的に解明することを目指し、認知心理学的、神経科学的実験を進めています。感謝感情の、人の行動や組織への影響も含めて対象としており、教育や経営分野への応用も目指しています。


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